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1. パネルメーカーの動向
サムスン電子とLGフィリップスLCDの2006年第3四半期の実績が分かれた。両社のLCDにおける新規設備の投資も違いを見せている。S-LCDが約2,200億円(約1.9兆ウォン)を投資して2007年秋の稼動を目標にした第8世代ラインの上棟式を行った一方、LGフィリップスLCDは第8世代の代わりに第5.5世代の投資を先に進行すると発表した。S-LCDの第8世代ラインが52インチパネルを主力で生産すれば、50インチ級でもPDPテレビとの競争が激しくなると見込まれる。これにより、PDP陣営は50インチパネルの生産に注力しており、サムスンSDIは、50インチ専用のラインであるPDP4期ラインの上棟式を行った。このラインは2007年5月に完成予定で、2007年下期のLCDとPDP間の50インチ競争が注目される。
一方、KOLONはOLED事業の競争力強化のため、台湾のRiTEKグループとMOUを締結した。RiTDisplayは、PMOLEDの世界マーケットシェアで19%を占めているOLED先導企業で、マーケティングと営業力に強点があり、NEO VIEW KOLONはPMOLEDフルカラー蒸着技術など優秀な技術力を保有しているため、両社の戦略的提携が大きいシナジー効果をもたらすと期待される。
1) S-LCD、第8世代ラインを建設 サムスン電子とソニーの協業会社であるS-LCDは、2006年11月2日、サムスン電子の湯井事業場でS-LCDの第8世代ラインの成功的な建設と運営を祈る上棟式を行った。現在、ディスプレイ企業が難しい状況により、第8世代投資を延期しているが、S-LCDは既存計画どおり第8世代ラインの建設を進行することで、50インチ級液晶テレビ市場でも優位を占めることができると思われる。S-LCDの第8世代ラインは、2,200x2,500mmサイズ、52インチパネルを主力で生産する予定であり、生産能力は月5万枚程度だという。2007年の秋に稼動される予定だ。
2) LGフィリップスLCD、第8世代計画はなし、第5.5世代投資を先に。 LGフィリップスLCDはサムスン電子とは対照的に第8世代は現在計画がなく、第5.5世代LCDラインを先に建設し、ワイドLCDモニターとノートパソコン用パネルの生産に注力すると発表した。11月24日、LGフィリップスLCDの坡州事業場で行った装置協力社の代表らとのミーティングで、第5.5世代における投資は2007年第1四半期中に始めると発表したという。
3) サムスン電子のTFT-LCD事業部門、10月実績が史上最大 サムスン電子は、10月の全体売上げは9月に比べ5%増、2005年に比べ17%増の約14.3億ドルを記録し、史上最大の売上げ実績を記録した。これにより、18ヶ月連続で世界1位の座をキープすることができた。大型部門の売上げも約12.6億ドルを記録し、最高記録を更新した。また、サムスン電子の10月大型製品の平均販売単価は約234ドルで、世界LCD市場全体の平均販売単価(182ドル)に比べ約29%高いと示された。このように、サムスン電子は面積や販売単価で市場優位を維持することで、全体売上げと大型売上げで不動の1位を守ることができたと考えられる。
4) サムスンSDI、50インチ専用ラインのPDP4期ラインの上棟式 サムスンSDIは、11月1日にPDP4期ラインの上棟式を行った。韓国蔚山に位置する4期ラインは、3万坪規模に総9,350億円(総7,300億ウォン)を投資して5月から建設に入り、2007年5月の完成を目標にしている。4期ラインは50インチPDP専用ラインで、フルHD級製品も生産が可能だ。50インチ基準で6面取であり、年間最大216万枚を生産できるという。
5) KOLON、RiTDisplayとOLEDでの戦略的提携 KOLONはOLED製造系列社であるNEO VIEW KOLONと台湾のRiTdisplayと戦略的提携のためのMOUを締結した。親会社であるKOLONと台湾のRitekグループは、それぞれの子会社であるNEO VIEW KOLONとRiTDisplayの持分100%を保有する持ち株会社を設立する予定だ。
2. セットメーカーの動向
1) LG電子、第3四半期連続でテレビ売上げ1位 韓国のテレビ業界が金融監督院に提出した第3四半期の事業報告書によると、LG電子が第3四半期連続で韓国のテレビ市場で売上高1位を記録した。LG電子はタイムマシーンとフルHDの善戦によって韓国のテレビ市場で売上げ1位になったと説明した。タイムマシーンテレビは2005年5月に発売されて以降、今まで韓国で15万台が売れており、現在は37インチ以上のすべてのフラットパネルテレビにタイムマシーン機能が搭載されている。
韓国でのテレビ売上げ現状 (単位 : 億ウォン)
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06.3Q |
06.2Q |
06.1Q |
05.4Q |
05.3Q |
05.2Q |
05.1Q |
| LG電子 |
2,373 |
3,242 |
2,485 |
1,698 |
2,068 |
1,677 |
1,860 |
| サムスン電子 |
2,161 |
2,945 |
2,047 |
2,107 |
1,908 |
1,611 |
1,700 |
データ出処 : 各社の事業報告書
3. 装置メーカーの動向
これまで海外から輸入にたよっていたLCD製造装置用核心部品が韓国内での国産化が進んでいるため競争力が強化されている。ENTROPYはLCD製造用ドライエッチャーとCVD用核心部品を開発し、SEMISYSCOはドライエッチャーやPE-CVDなどに使われる部品開発に成功した。産業資源部のLCD製造装置の韓国内国産化事業の成果により、韓国の装置業界の競争力がさらに高くなると見込まれる。
投資が遅延されたLGフィリップスLCDの第5.5世代ラインが2007年第1四半期中に投資が始まると予想され、装置メーカーが奔走している状況であり、S-LCDの第8世代ラインの装置契約も続々と締結されている。
1) LCD製造前工程の核心装置4種を開発 産業資源部が2004年から総40億円(総335億ウォン)を投入して推進した「LCD製造装置の国産化のための部品素材技術開発事業」の成果により、これまですべて海外輸入に依存していたドライエッチング装置、化学蒸着装置、トラック装置、物理蒸着装置などLCD製造前工程の核心装置4種に対する開発が完了し、納品完了または納品のための量産性をテストされている。今回、韓国企業が開発に成功した前工程装置は、ドライエッチング装置(ADP ENGINEERING)、化学蒸着装置(JUSUNG ENGINEERING)、トラック装置(K.C. Tech)、物理蒸着装置(AVACO)などがある。
2) S-LCD、第8世代のLCD装置を契約 S-LCDの第8世代LCD生産ライン建設により、2007年3月には装置の搬入ができると予想される中、装置メーカーの契約が締結されている。AKTはS-LCDの第8世代ラインに必要なLCD検査装置の供給契約を締結し、DE&Tはサムスン電子と約10.6億円(89億ウォン)規模のLCD第8世代ラインの製造装置を供給する契約を締結した。OLKも約16.3億円(136億ウォン)規模の製造装置を供給する契約を締結した。
4. 部品メーカーの動向
1) BLU事業投資が活溌 サムスン電子にLCDバックライトとインバーターを供給しているHANSOL LCDは、約16.6億円(139億ウォン)規模のランプ事業ラインの設備投資を進めると決定した。2006年にインバーター内製化に成功したHANSOL LCDがランプ内製化でも成功する場合、他のBLUメーカーより原価競争力で確固な優位を占めると思われる。
サムスンコーニングは、32インチに引き続き40インチ面光源BLUを開発し、早ければ2007年初からサムスン電子の液晶テレビ新製品に搭載できるようになると思われる。
WOOYOUNGはGEプラスチックとLCD用BLUシートを共同開発することにした。GEプラスチックのLCDシート技術とWOOYOUNGのBLU光学技術が結合した高性能LCDシートを開発し、WOOYOUNGのLCD BLUに適用して販売を計画している。
デジタルテレビメーカーであるWOOSUNG NEXTIERがLEDメーカーであるSLDと提携を締結し、LED BLU事業を共同推進することにした。WOOSUNG NEXTIERは今回の提携により、モニターとテレビ用LED BLUを組み立て、生産はもちろんLED BLUを搭載したテレビとモニターを生産する計画だ。
2) NEPES、カラーペーストの量産ラインを構築 NEPESは梧倉工場にカラーペースト量産ラインの構築を完了し、2007年1月から量産体制に入ると11月22日発表した。カラーペーストはこれまで大日本インクとミクニ(以上日本)、CIBA-GEIGY AG(スイス)などが韓国市場の需要を掌握していた。
5. 新製品、新技術
1) サムスン電子、0.82oの超薄型LCDパネルを開発 サムスン電子がクレジットカード並の厚さ程度のLCDパネルを開発した。今回の開発におり、今後の携帯電話などモバイル機器の超スリム化現象がさらに加速化するように思われる。 また、耐衝撃防止や視認性向上のためのモジュール一体化技術であるi-Lens技術を発表した。i-Lens技術は、携帯電話生産メーカーがLCD画面を保護し耐衝撃性を補強するためにパネルに強化プラスチックや支持台を附着することをパネル製造過程で一体化した技術で、i-Lens技術を適用する場合、セット基準で製品の厚さを約1.4〜2.4o下げることができる。同製品は△2.1インチと2.2インチのサイズ △QVGA(240×320)級解像度 △300nitの輝度 △500:1のコントラスト比を実現し、2007年下期から本格的に量産する予定だ。
2) DOOSAN電子BG、プリズムシート開発及び量産 DOOSAN電子BGはプリズムシートを自社特許技術で開発し、本格的な量産体制に突入した。DOOSAN電子BGは、しばらくはテレビやモニター用製品に注力し、2007年からノートパソコンとモバイル用で製品ラインナップを拡大する計画だという。DOOSAN電子BGは、すべての電子製品の基礎素材であるPCB用CCLを生産しているメーカーで、韓国でのマーケットシェア1位、世界市場では5位である。
3) PDP核心装置、プラズマガンの国産化 韓国電気研究院電気物理研究グループのCHOI YOUNG-WOOK博士チームは、2年間の研究でPDP核心製造装置であるプラズマガン(Plasma Gun)の開発に成功した。プラズマガンは広い面積を高速で蒸着できる高イオン化プラズマビームの発生装置で、PDP前板の内部面を保護する酸化マグネシウム(MgO)薄膜形成工程に使われている。電気研究院は、PDPの需要増加により、今後の5年間酸化マグネシウム薄膜蒸着装置の輸入代替効果は約144億円(1,200億ウォン)に達すると見通した。
4) K.C.TECH、第8世代LCD用常圧プラズマモジュールを開発 K.C.TECHが韓国初、第8世代LCD工程装置に搭載されるLCD常圧プラズマモジュールを開発した。今回開発した装置は、モジュール内に排気装置を統合することで、既存の2,400(横)X1,200(縦)mmを7分の1である2,400X180mmで下げ、動作時発生する熱を最小化することで、冷却水を使わなくても良い。また、既存ランプの入れ替えなど、持続的な費用がかかった紫外線(UV)ランプとは違い、一回の設置で追加費用がかからないため、維持費用節減の点でメリットがあると同社は付け加えた。
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